【実録】プライベートは聞かない、と決めた日

若い世代との関係に悩んで気づいた“ちょうどいい距離感”の話


「若い子と、どう距離を取ればいいのかわからない」
最近そんなふうに感じたこと、ありませんか?

がんばって話しかけたのに、反応が薄かったり、かえってぎこちなくなったり。
気をつかって踏み込んだつもりが、逆に距離を取られてしまったり。
そんな“職場のちょっとしたすれ違い”に、私も悩んだひとりです。


初めての部下・Bさんとの距離感

少し前の春、私は役職に就いて間もない頃でした。
初めて「自分が面接し、採用を決めた直属の部下」として迎えたのが、22歳の新入社員・Bさん。
真面目で丁寧な受け答えに好感を持ち、「よし、ちゃんと育てていこう」と意気込んでいました。

ある日、ふとした会話の中でこう尋ねました。

「週末は何してるの?」
「地元はこっちだったっけ?」

軽い世間話のつもりでした。
仲良くなりたい一心で、少しでも打ち解けてもらえたらと。
けれど、返ってきたのは、ぎこちない笑顔と、そっけない返答。
次の日から、Bさんの様子が明らかに変わりました。視線も、距離も。

あのとき私は、
心のシャッターが――
ガラガラッと閉まる音を聞いた気がしました。

そこから数日、必要最低限のやりとりだけが続く、どこか気まずい空気。
「このままじゃ、何も伝わらないままだ」
そう思いながら、私は静かに考えました。


距離を詰めない。けれど、ちゃんと寄り添う

あれから私は、自分の接し方を根本的に見直しました。

  • プライベートには、一切踏み込まない
  • でも、仕事で困っていそうなときには、すぐ声をかける
  • 報告・相談・確認には、必ずリアクションを返す
  • それ以外の時間は、そっとしておく

「関わらない」のではなく、「必要なときだけしっかり寄り添う」
そんなスタンスに切り替えたんです。

するとBさんは少しずつ、自分から話しかけてくれるようになりました。
報告も丁寧になり、仕事のスピードもぐんと上がっていく。
やがて、私の顔を見て「おつかれさまです」と自然に笑ってくれるようにもなりました。
あのとき閉ざされたシャッターは、少しずつ――でも確かに、心のドアをこっそり開けてくれたのだと思います。


踏み込まない。でも、信頼は深まる

※もちろん、自分のことをまったく話したくない人ばかりではありません。
たとえば「少し気にかけておいてほしいことがあって…」と、そっと打ち明けてくれる方もいます。
そういうときは、その気持ちを大切にしながら、無理のない範囲でそっと受け取るようにしています。
「プライベートに踏み込まない」というのは、ただ線を引くことじゃなくて、
相手が話したいと思ってくれたことに、静かに寄り添える距離感のことだと思うんです。

若い人は「何も言われたくない」のではなく、
“自分の世界を守ってくれる人”にこそ、心を開いてくれる。

この経験を通じて、私は本当に大切なことに気づきました。

仲良くなるって、詮索することじゃない。
信頼されるって、無理に近づくことじゃない。

プライベートに踏み込まないスタンスは、
若い人の世界を“守る”姿勢であり、実はすごくあたたかい接し方なんです。


あの記事は、私の実体験から生まれました

以前書いたこちらの記事――
プライベートは聞かない。でも仕事はギリギリまで寄り添う
これは、まさにBさんとの関係を通じて実感したことそのものです。

  • 話さなくても、ちゃんとつながれる
  • 踏み込まないことで、安心してもらえる
  • だからこそ、仕事では本音を出してもらえる

そんな“ちょうどいい距離感”の働き方を、今は意識しています。


静かな関係が、心を動かす

「最近の若い子は、何を考えてるかわからない」
そんな声を聞くこともあります。
でも、実は若い人はちゃんと見ています。
誰が、自分を“そっとしておいてくれる人”かを。

そっとしておく。だけど、ちゃんと見ている。
無理に聞かない。でも、困っていたら寄り添う。

そんな関係が、案外いちばんうまくいくのかもしれません。

このスタンスは、今も私のなかで静かに続いています。
その後に入ってきた若いメンバーにも、同じように「そっとしておく。でも困ったときはすぐに動く」姿勢を大切にしてきました。

気づけば、部署の空気も少しずつ変わってきた気がします。
派手なやりとりはないけれど、
お互いにちゃんと信頼して、落ち着いて働ける空気がある。

そう思えるだけで、毎日が少し、心地よくなったのです。


今日、ちょっとだけ“聞かない”を選んでみる?

誰かのことを思いやるとき。
思わず何かを聞きたくなったとき。

少しだけ、聞かずにそっと見守ってみる。
それだけでも、相手の心がふっと軽くなるかもしれません。

沈黙に耐えられる人が職場を変える?

静かに働くその人が、職場に安心感をくれるわけ


はじめに

いつも控えめで、目立つ発言はしない。
でも、気づけばみんながその人を信頼している。

――そんな若手社員、あなたの職場にもいませんか?

にぎやかさや社交性が評価されがちな今の職場で、
“沈黙に耐えられる力”を持ち、静かに信頼を築いていく人がいます。

今回は、言葉数こそ少ないけれど、
そのまなざしと行動に、誠実さがにじみ出ている。
そんな存在が職場にもたらす、やさしくて確かな変化についてのお話です。


【この記事でわかること】

  • 発言しなくても“信頼される人”の共通点
  • 静かな人が職場に与える安心感とは?
  • 沈黙が「気まずい」ではなく「信頼の証」になる理由
  • 無理にしゃべらずに存在感を出すふるまい方
  • “静かだけど頼れる人”になるためのヒント

「静か=消極的」とは限らない

会議でも雑談でも、自分からあまりしゃべらない。
でも、求められたときには的確に応える。
そして、コツコツと仕事に向き合っている。

そんな人は、「目立たない」けれど「信頼されている」ことが多いんです。

静かな人ほど、周囲をよく見ていて、
発言が少ないぶん、その一言に“重み”があります。
むやみに場を埋めない沈黙は、落ち着きや誠実さとして伝わることもあるのです。


沈黙は「悪」じゃない

職場では、つい“話している人=積極的”という評価になりがちです。
でも本当は、黙っている時間にこそ、人の本質が見えることも。

  • 無理に盛り上げなくても、安心できる
  • 急かさず、ちゃんと話を待ってくれる
  • 静かだけど、聞く姿勢がまっすぐ

そんな人がいるだけで、職場の空気が落ち着くことがあります。


実例:言葉よりも誠実さが伝わるAさんの話

Aさんが私の部署に事務職として中途入社してきたのは、少し前のことでした。

初日からとても静かで、会話は最小限。
「おはようございます」も小さな声で、正直なところ「大丈夫かな…?」と不安に思ったのを覚えています。

けれど、少しずつ周りの受け止め方が変わっていきました。

提出書類はいつも丁寧で正確。
チャットの返信も短くても丁寧で、必要なことはしっかり書かれている。
質問すれば、言葉数は少ないけれど、目を見てまっすぐに答えてくれる。

話さなくても、“ちゃんと考えている人だ”ということが、じわじわと伝わってきたのです。

雑談に加わらなくても、報告や連絡は決して漏れない。
声を張らなくても、聞く姿勢はまっすぐで、ふとしたときにメモを取っている。
目立つわけではないけれど、その静かな態度から、誠実さがにじみ出ていました。

そして、あるとき気づいたんです。
何か困ったとき、自然と「Aさんに聞いてみよう」と思っている自分たちに。

静かだからこそ見えにくいけれど、その内側には熱い責任感や向上心が確かにある。
言葉で多くを語らずとも、Aさんは着実に信頼を積み重ね、いつしか頼られる存在になっていました。

今では、入社当初とは比べものにならないほど仕事の幅を広げ、
着実にステップアップし続けています。

それでも、雰囲気はあの頃のまま。静かで、控えめで。
でも今は、その静けさがむしろかっこよくすら感じられるのです。


静かに信頼を得る人の共通点

  1. 無理に話そうとしない
  2. 自分の役割を理解している
  3. 周囲に合わせすぎない
  4. 報告・連絡・相談はしっかりしている
  5. 「聞いている」という姿勢が伝わる

静かだからこそ、ひとつひとつの動作やまなざしに説得力がある。
そんな人がいると、言葉に頼らない信頼関係が職場に生まれます。


まとめ:静かに働く人の“存在感”は、確かにある

沈黙は、ときに「距離」や「無関心」と誤解されることもあります。
でも本当は、静かさの中にある誠実さや責任感は、ちゃんと伝わっている。

にぎやかな人も、静かな人も、それぞれのよさがある。
でも今、職場にそっと安心感を与えてくれているのは――
あの人の“静けさ”かもしれません。

「もっと話さなきゃ」「目立たなきゃ」と焦ること、ありませんか?
まわりがにぎやかに見えるほど、自分だけ取り残されているような気持ちになることもあるかもしれません。

でも、たくさん話せなくても、大丈夫です。
今は気づかれていないように感じても、あなたの静けさや丁寧さは、ちゃんと誰かに届いています。
その存在が、そっと誰かの安心になっているかもしれません。

上司にプライベートを聞かれたくないときのやんわりかわす術

距離を取りながら、関係はちゃんと保つために


はじめに

「彼氏いるの?」「実家暮らし?」「休みの日なにしてるの?」
たぶん悪気はない。
でも…正直ちょっと困る。
職場での“プライベートに踏み込まれる会話”って、意外とストレスになりますよね。

無視するわけにもいかないし、無理して笑顔で答えるのも疲れる。
でも大丈夫。言いたくないことは、言わなくていいんです。

この記事では、上司との関係を壊さずに、
自分の心地いい距離を守るためのヒントをご紹介します。


【この記事でわかること】

  • 上司がプライベートに踏み込んでくる理由と背景
  • 角を立てずに距離を取るための自然な受け答え例
  • 表情や目線に出さないためのちょっとしたコツ
  • 無理しすぎないことの大切さと、自分を守る行動のヒント
  • “どこまで話すか”の線引きが心をラクにする理由
  • プライベートを話さなくても信頼される働き方とは?

上司がプライベートを聞いてくるのはなぜ?

ちょっとだけ視点を変えてみると、
上司がプライベートを聞いてくるのは、たいてい「よかれと思って」の場合です。

  • 雑談で距離を縮めたい
  • 気にかけているアピールのつもり
  • 昔はそうやって“仲間意識”を育てていた
  • 若い人と話す話題が見つからない

でも、その感覚が今の世代にはしんどいこともある。
“踏み込まれたくない”という感覚も、ちゃんと理由があるんです。


やんわりかわす・返し方のコツ5選

上司に対して無視や拒絶はしにくいもの。
でも、話したくないことは、話さなくていいんです。

ここでは、空気を読みながら距離をとる小ワザを紹介します。


1. 質問を質問で返す

「彼氏いるの?」→「〇〇さんは学生のときどうでした?」
あくまで笑顔で、自然に話題を“向こう”に戻すスタイル。
自分のことは話さずに済みます。


2. 安全な話題にすり替える

「最近はもっぱらコンビニのスイーツ探してます〜(笑)」
ペット、食べ物、天気など、当たり障りのない話題にすることで、空気を壊さずスルーできます。


3. あいまいにごまかす

「まあ、特に何もしてないです〜」
「ぼちぼちですね〜」
濁してもOK。そこから広げなければ、それで会話は終わります。


4. 共感だけで返す

「へえ〜そうなんですね!」「いいですね〜」
相手の話にはちゃんと反応しつつ、自分の話はしない。
“会話には参加するけど踏み込ませない”技です。


5. ちょっと忙しい風を出す

「最近ちょっとバタついてて、気づいたら週末終わってました(笑)」
プライベートの詳細に入らずに済みつつ、やんわり会話を切り上げることもできます。


+補足:表情にも気をつけて

どんなに言葉をやわらかくしても、表情に出てしまうと台無しになることも
とくに「目」に怒りや戸惑いが出ると、相手は敏感に察します。

会話の場では、軽く笑う・やわらかい目線を保つなど、表情のトーンにも意識を向けて。
気まずくさせないためには、言葉以上に“顔の力”が効くこともあるんです。


あ、これ聞かれるやつだ…って察したとき

会話の流れで「あ、このあと恋バナっぽい流れだ…」と気づいたとき、
ちょっと緊張して、「どうやってかわそう…」と頭の中でぐるぐる。

無理に笑って合わせたり、
答えを用意しておく自分がちょっと空しい気持ちになったり。

そんな経験、きっとあなただけじゃありません。


我慢しすぎないで

やんわりかわすスキルも大切だけど、
そもそも「つらい」と感じたら、それはもう無理してるサイン。

毎回の会話に気を張りすぎるようなら、
少し物理的に距離を取る
できるだけ人目のある場所で話すようにするなど、
“自分を守る行動”に切り替えてもいいんです。


自分の線引きを持っておこう

どこまで話すか、どこからは話さないか。
あらかじめ“自分なりの線引き”を持っておくと、
とっさの場面でも迷いません。

・仕事の話ならOK
・趣味はぼかす
・恋愛と家族の話はスルー

そんなざっくりとしたマイルールでも、心の安心感が変わってきます。


大切なのは“仕事では誠実でいる”こと

雑談や飲み会に参加しないと「距離を取ってる」と思われないかな…?
そんな不安があるかもしれません。

でも大丈夫。
ちゃんと報告・連絡・相談ができていて、仕事に誠実に向き合っていれば、信頼は築けます。

プライベートを話すことと、信頼されることは、別の話。
必要以上に開かなくても、関係はちゃんと保てます。


最後に:話さないあなたは、冷たくなんかない

もし「避けてるように思われたらどうしよう」と心配しているなら、
それはあなたが優しいから。

でも大丈夫。
あなたが選んでいる“踏み込ませない距離感”は、ちゃんとした気配りでもあるんです。

人との距離は、自分が心地よくいられることがいちばん。
その感覚、大切にしてほしいと思います。

若い世代が「職場でプライベートを話したくない」本当の理由

「最近の若い子って、なんでプライベートな話をしてくれないんだろう?」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
でも、それにはちゃんと理由があります。
無口なのではなく、自分を大切にする新しい“距離感”を選んでいるだけかもしれません。
今回は、そんな若い世代の考え方をちょっとのぞいてみませんか?


【この記事でわかること】

  • 若い世代がプライベートを話したがらない本当の理由
  • SNS・サブスク時代に育った感覚と価値観の背景
  • 無理に仲良くならない関係が職場をラクにする理由
  • 若い世代が安心して話しやすい“気楽な話題”とは?
  • 飲み会や雑談を断ることも、前向きな選択になる理由

SNS世代は“価値観の細分化”を前提に生きている

今の20〜30代前半の多くは、物心ついたときからSNSがある世界で育ってきました。

そこで育まれたのは、
「みんな違って当たり前」という感覚。

・好きなものもバラバラ
・興味のある話題も人によって全然違う
・共通の話題がなくても、つながれる手段は他にある

さらに最近では、動画ならNetflixやYouTube、音楽ならSpotifyなど、
サブスクの普及によって誰が何を観ていて、何を聴いているのかが本当にバラバラになっています。

「昨日のドラマ見た?」が通じた時代とは違い、
テレビが共通の話題にならない今、雑談すら気を使うものになりつつあります。

そんな環境の中で、若い世代は自然と
“他人の領域に踏み込まないこと”=基本のマナーとして身につけています。


「話したくない」のではなく「話す必要がない」

若い世代にとって、職場でプライベートを話すことは
「仲良くなるために必要なこと」ではなくなりつつあります。

・好きな映画や音楽の話をしても共感されない
・家族構成や恋人の有無を話すことで、先入観を持たれる
・噂話のネタになるくらいなら、最初から何も話さない方が安全

つまり、話さない=自衛なんです。
そして、プライベートを開示することに「メリットがない」と感じている人も多いのが特徴です。


若い世代が職場で話しているのは、こんな話題

とはいえ、若い世代がまったく話さないわけではありません。
“相手に合わせたり、気を使ったりしなくても話せる”軽い話題なら、自然と会話が生まれることもあります。

たとえば:

  • 業務ネタやちょっとした工夫の共有
     「このショートカット使ってます?」
     「この資料、地味に便利でしたね」
  • 天気や季節の話
     「今日寒くないですか?」
     「桜そろそろですよね」
  • コンビニやお菓子の新商品
     「あそこのパン美味しかったですよ」
     「新しいフラッペ、けっこう当たりでした」
  • ペットや植物など癒し系の話題
     「うちの猫、最近ツンが増えてきて…」
  • “あるある”で共有できる職場のちょっとした出来事
     「また提出先のフォーマット変わりましたね…」

こうした話題なら、相手の好みにあまり踏み込まなくても成立するし、
誰かを評価したり否定したりする必要もない。
だからこそ、今の世代にはちょうどいい“気楽な会話”として機能しているのです。


食事会に行かないのも、“自分を守る”自然な選択

職場の飲み会や食事会に参加しない若い人も増えています。
これも「関わりたくない」からではなく、
“無理に馴染もうとしないほうが心地いい”と知っているから。

・仕事とプライベートは切り分けたい
・気疲れするより、ちゃんと休みたい
・話したくない話題を避けたい

そんな静かな理由から、参加しないという選択をしているだけ。
逆に言えば、参加しないことで自分を保ち、仕事に集中する余力を残しているという人も少なくありません。


「職場では自分の役割だけ果たせばいい」も、ある種の誠実さ

「無理に仲良くならない」
「必要なことはちゃんと伝える」
「それ以上は踏み込まない」

一見ドライにも見えるこのスタンスは、
裏を返せば非常に誠実で責任感があるとも言えます。

信頼は、プライベートの共有ではなく
「仕事のやりとりの中でつくられていく」と考えているからこそ、
業務にはまっすぐに向き合う姿勢がある。

それはきっと、
表面的な仲良しごっこよりも、ずっと本質的な信頼を築ける方法なのかもしれません。


まとめ:若い世代の“距離感”は、時代に合った新しいかたち

「最近の若い人は冷たい」
そんな言葉で片付けてしまうのは、もったいない。

彼らは彼らなりの方法で、
人と向き合い、社会とつながろうとしています。
その手段がたまたま「踏み込まない」「話さない」「参加しない」だけなんです。

話さないからこそ、信頼できる。
踏み込まないからこそ、心地いい。
無理に付き合わないからこそ、ちゃんと仕事に向き合える。

そんな関係を自然とつくり出す若い世代の感覚は、
これからの職場にとって、きっと大切なヒントになるはずです。


最後に:若いあなたへ

もし「話さない自分って、冷たいのかな?」と悩んでいたとしたら、
そんなことはまったくありません。

あなたが選んでいる距離の取り方は、
まわりを大切にしながら、自分を守るためのやさしさでもあります。

どうか、自分の心地いいスタンスを
これからも自信を持って大切にしてほしいと思います。

プライベートは聞かない。でも仕事はギリギリまで寄り添う

職場の人間関係、ちょっと疲れるな…と思ったこと、ありませんか?
仲良くしようと思って気を使ったのに、かえってぎこちなくなったり、
踏み込みすぎて距離を取られてしまったり。
「ちょうどいい距離感」って、本当に難しい。

でも実は、あえてプライベートに踏み込まないというスタンスが、
お互いをラクにしながら、信頼関係をちゃんと築いてくれることもあるんです。


【この記事でわかること】

職場であえてプライベートに踏み込まないスタンスをとると、
人間関係がラクになるだけでなく、信頼関係や仕事の質もぐんと上がる――
そんな”ちょうどいい距離感”のメリットを、具体例とともにご紹介します。


プライベートに踏み込まない=自分も相手も守れる

たとえば、
・週末何してた?って聞かない
・恋愛や家庭の話は自分から振らない
・誰が誰と仲がいいとか詮索しない

一見そっけなく見えるかもしれないけど、実はこれ、相手の領域をちゃんと尊重している証拠なんです。

特に最近は、若い世代ほど「プライベートに踏み込まれたくない」と感じる人が多い。
こちらが距離を取る姿勢を見せるだけで、相手も安心して本音を出しやすくなるんですよね。


プライベートに踏み込まないことで得られる5つのメリット

1.気疲れが激減
相手の背景をあれこれ気にしなくていいから、自分の心が軽い。
相手も「何を聞かれるんだろう」と身構えずに済む。

2.トラブルを防げる
恋愛、家庭、趣味の話は地雷だらけ。
何気ない一言が誤解やモヤモヤの原因になることも。
最初から触れないほうがずっと安全です。

3.ハラスメントリスクも下がる
世間話のつもりで軽く聞いたことが「詮索」と受け取られたり、
ちょっとした励ましが「押しつけ」と感じられてしまうことも。
プライベートに踏み込まないことで、こうした意図しないすれ違いを防げます。

4.余計な気遣いが減って、仕事の中身に集中できる
変な遠慮や探り合いがなくなって、仕事の相談や報連相がしやすくなる。
「今、何をすべきか」「どう動くか」――本当に必要なやりとりに集中できるから、
自然と仕事のスピードも質も上がっていきます。

5.長く続く信頼関係ができる
プライベートに深入りしない分、余計な感情が入りにくく、
仕事の中で築いた信頼関係はブレにくい。
異動しても部署が変わっても、いい関係がそのまま続くことも。


ありがちな“踏み込みすぎ”の失敗例

・「彼氏できた?」と軽く聞いたら、実は大失恋直後だった
・「お子さん元気?」が、触れてほしくない家庭の事情に踏み込んでしまった
・「週末何してた?」の一言が、相手にとってはプレッシャーに…

こういう“うっかり”って、悪気がないからこそ根が深い。
それなら最初から、踏み込まないことが最大のマナーかもしれません。


実は、職場の空気まで良くなる

このスタンスが広がると、職場全体の空気も変わってきます。

・話したくない人が無理に話さなくて済む
・噂や派閥が生まれにくくなる
・必要以上の空気読みが不要になる

つまり、みんなが自然体でいられる環境ができるんです。


「踏み込まない」は冷たさじゃない。新しい優しさ

プライベートに踏み込まない。
それって冷たいことじゃなくて、
相手をちゃんと尊重する、大人の優しさなんじゃないかなと思います。

無理に仲良くならなくても、
必要なときにはしっかり支える。
そんな関係こそ、長く続く信頼のかたち。


ほどよい距離で、ちゃんとつながる

無理に近づかなくても、ちゃんと伝わるやさしさがある。
その“ちょうどいい距離感”があるだけで、
職場ってずっと、ラクになるものです。

壊れた人間関係、どう立て直す?

― 内勤でしんどいときにできること ―

内勤の職場で人間関係が壊れると、本当にツラいですよね。
外勤なら外に出て気分をリセットすることもできるけど、内勤は同じ空間にずっといないといけないから逃げ場がない。
この息苦しさ、経験した人にしかわからないと思います。

今回は、そんな壊れた人間関係とどう向き合うか、「自分の心を守る」視点から考えてみたいと思います。

挨拶を無視されるって、じわじわ効く

関係がこじれると、まず最初に起きるのが「挨拶スルー」
こっちが「おはようございます!」って言っても、ガン無視。
これ、地味にキツいです。

朝イチからそんな空気だと、一日中モヤモヤが続くし、内勤はコミュニケーションが命だから、業務で話しかける必要があっても、めっちゃハードルが高くなります。

挨拶をしないって、無言の「あなたのことが嫌いです」アピール。
実は、ものすごく強い攻撃だったりします。

それでも挨拶だけは続けよう

無視され続けると、「もういいや、こっちも無視しようかな」って思いますよね。
でも、そんなときこそ、挨拶だけは続けることがすごく大事です。

● 自分のために、礼儀を守る

挨拶って、相手のためじゃなく、自分のためにするもの。
「自分はちゃんとやるべきことをやった」っていう、小さな自信が心の支えになります。

● いつか状況が変わるかもしれないから

今はギクシャクしてても、時間が経てばふとしたきっかけで変わることも。そのときに、「この人はずっと普通に接してくれてたな」って思ってもらえたらラッキーです。

● トラブルを増やさないため

挨拶をやめたら、「あの人、感じ悪いよね」って言われかねない。
理不尽だけど、職場ってそういう場所でもあります。
自分を守るためにも、表面だけはきっちりしておいたほうが安全です。

それでもしんどいならどうする?

頑張っても頑張っても、心がつぶれそうになることもあります。
そんなときは、無理せず「自分を守る選択」をしましょう。

● 心の中で距離を取る

挨拶はする。でも、心は近づけない。
「あの人は今、色々大変なんだろうな〜」くらいに思って、あまり深く考えないようにします。

● 業務だけに集中する

無理に仲良くしようとしない。
あくまで「仕事仲間」と割り切って、必要なことだけ話す。
これだけで、だいぶラクになります。

● 他のつながりを大事にする

職場の人間関係に全部を賭けない。
家族、友達、趣味の仲間――
「ここに戻れば大丈夫」という場所を持っておくと、心が軽くなります。

本当に無理だと思ったら?

どうしてももう耐えられない。
そんなときは、ちゃんと動いてOKです。

● 上司や人事に相談する

信頼できる人に話してみましょう。
場合によっては、部署異動や席替えを提案してもらえるかもしれません。

● 手紙で気持ちを伝えてみる

直接話すのが怖い、でもこのままでは限界――。
そんなときは、手紙にして自分の気持ちを伝える方法もあります。

  • なぜ今の状況がつらいのか
  • 自分は敵意を持っていないこと
  • これからも仕事上は協力したいと思っていること

こうした内容を、感情的にならず、静かな言葉で書きます。
手紙は読む側も自分のペースで受け取れるので、直接話すよりも、相手に「傷ついていること」を伝えやすい手段です。

もちろん、相手がすぐに態度を変えてくれるとは限りません。
それでも、自分の気持ちを言葉にして整理し、表現することには大きな意味があります。
「私はきちんと伝える努力をした」という事実が、自分を後悔から守ってくれます。

人間関係にすべてを賭けない

最後に、大切なこと。

職場の人間関係がうまくいかなくても、あなたの価値は何も変わりません。

みんなと仲良くする必要なんてないし、うまくいかない人がいても、それはあなたのせいじゃない。

仕事は仕事。人生はもっと広い。
疲れたらちゃんと休んで、自分を一番大事にしてあげてくださいね。

ちょっと役立つかもしれない話、これから少しずつ

こんにちは。私はましろと申します。
今日からこの場所で、総務の仕事をしながら感じたことや、本を読んで思ったこと、ちょっとした仕事のコツなんかを、のんびり書いていこうと思います。

総務って、裏方みたいな存在だけど、意外と毎日いろんなことが起きたり、工夫していることがあったりするんですよね。そんな日々の「気づき」や「小さな発見」を、無理なく、ありのままにお届けできたらいいなと思っています。

読んでくださる方の中には、事務や内勤のお仕事をされている方も多いかもしれませんね。ちょっとした共感だったり、明日から使えそうなヒントだったり、そんなものがひとつでもあればうれしいです。

どうぞ、気軽にのぞいてもらえたら嬉しいです。
これからよろしくお願いします!